此処はいつ閉鎖してもおかしくない、やる気の無い雑記blogです。


by miya0601

『匣』としか言いようがない

[Innocent Grey]の新作「殻ノ少女」、とりあえずスタッフロール流しました。
このゲーム、推理ゲー好きな私としては避けては通れないものでした。
ただ、デビュー作の「カルタグラ」では右肩下がりに盛り下がったので、警戒だけはしていました。
結果……すごく、でした。




オーソドックスなAVGではなく、むしろ古き良きAVGっぽい感じ。
操作パートで証拠を集め、それを用いて推理パートで推理を組み立てる。
この際証拠集めが不十分だと推理が成り立たず、ゲームオーバーまっしぐらです。
コマンド総当たりで解決できた御神楽と比べると、難易度的には上でしょうか?
もっとも情報の取捨選択の難しさという点では、御神楽の方が難しかったように感じます。

音楽は十二分に合格点を超えていると思います。
澄んだ音色の日常BGMと、惨劇中に流れる暗鬱としたBGMが、互いを引き立てています。
声優は、メインヒロインの冬子役がちょっと棒読みっぽいことを除けば、皆上手いと思います。
その冬子の棒読みも不快になるというわけではなく、どこか芝居がかった調子で、冬子の自分自身に対する感情を表現するアクセントになっています。

グラフィックは最上級と言っても良いでしょう。
このメーカーのグラフィックは劇画的な要素とアニメ的な要素を上手くミックスさせていて、非常に『綺麗』な仕上がりになっています。
その分残虐なシーンや狂的なシーンも、より一層映えることになります。


さぁ、問題はシナリオだ……。
時代設定、作中の雰囲気、後半の事件関係者が、あまりにも京極夏彦作「魍魎の匣」に似ています。
ああ、予想はしてた、予想はしてたさ。
でもウチが見たエンディングは匣を殻に置き換えただけで、どう見てもだったんだ!
っていうか○○はどう見たって久保竣公だー!
世間で絶賛されてる私小説家とか、見た瞬間気づくわっ!
影響受けるのは構わないけど、これはオマージュの範疇を逸脱してると思うんだ……。

あ、前半部分は全くってわけでもないけどの影響は少ないです。
とっても私好みの猟奇殺人でした(・∀・)


魍魎の匣を読んでない人なら、凄まじい衝撃を受けると思う。
ただ、京極読者がプレイした場合、ある程度展開が読めてしまい醒めてくる部分があります。
京極読者なら70点前後、そうじゃないなら80点ぐらいまで上がるかな。
……まぁ、をモデルにするなら、正規のエンディングはアレ以外考えられないだろう。
が、FDかアペンドディスクで「犯行を未然に防ぐ」ってルート用意してくんないかな!?
前半だと織姫、後半だとトジ子あたりで。
でも透子の憑き物を落とさない限り、冬子は救われないんだよなぁ……。
副業が拝み屋の古本屋店主どこー!?(切実)
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by miya0601 | 2008-07-06 02:41 | 感想